無理しちゃうアスペルガー女子は恋愛に不利?
アスペルガーの恋愛事情④
「女らしく」って大変…。
もちろん、男女は平等であるべきですが、世間では、まだまだ女性のほうが「細やかな気配りができて当たり前」「家事ができて当たり前」といった社会的な刷り込みに強く縛られています。
性だったら、気が利かなくても、ガサツで家事が苦手でも、「まあ、男ってそういうものだから」と許されますよね。ところが、女性の場合は「女らしくない」「だらしない」と言われてしまうのです。
また、人はどうしても自分にはない要素を相手に求めるものです。男性から見れば、自分にはない気配りや癒しといった「女らしさ」を求めたい。なので、ズバズバと率直な物言いをする女性、ちょっとガサツでおおざっぱな女性、鉄道や昆虫の話で異様に盛り上がる女性とは、友達にはなれても「彼女にはちょっと……」となってしまうのです。
ただし、女性は社会的に「女らしさ」を求められるだけに、表面的には普通の女の子らしく振る舞う傾向があります。子どもの頃から「女の子は普通にしていなさい」「おとなしくしていなさい」と言われてきたので、女らしく演じることが習慣となっているのです。特に症状の軽い隠れアスペルガーの女性であれば、アスペルガーの症状を隠すことはそれほど難しいことではありません。そのため、周囲からアスペルガーだと気づかれにくいのです。
一見「普通の女子」っぽい隠れアスペルガー女子は、普通にモテます。しかし、付き合っているうちに内面の「男っぽさ」がバレてしまい、男性が離れていってしまうことが多いのです。残念ながら、アスペルガーの女性は、恋愛においては不利だと言えるでしょう。
〈『隠れアスペルガーでもできる幸せな恋愛』より構成〉