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無理しちゃうアスペルガー女子は恋愛に不利?

アスペルガーの恋愛事情④

「女らしく」って大変…。

 もちろん、男女は平等であるべきですが、世間では、まだまだ女性のほうが「細やかな気配りができて当たり前」「家事ができて当たり前」といった社会的な刷り込みに強く縛られています。

 性だったら、気が利かなくても、ガサツで家事が苦手でも、「まあ、男ってそういうものだから」と許されますよね。ところが、女性の場合は「女らしくない」「だらしない」と言われてしまうのです。

 また、人はどうしても自分にはない要素を相手に求めるものです。男性から見れば、自分にはない気配りや癒しといった「女らしさ」を求めたい。なので、ズバズバと率直な物言いをする女性、ちょっとガサツでおおざっぱな女性、鉄道や昆虫の話で異様に盛り上がる女性とは、友達にはなれても「彼女にはちょっと……」となってしまうのです。

 ただし、女性は社会的に「女らしさ」を求められるだけに、表面的には普通の女の子らしく振る舞う傾向があります。子どもの頃から「女の子は普通にしていなさい」「おとなしくしていなさい」と言われてきたので、女らしく演じることが習慣となっているのです。特に症状の軽い隠れアスペルガーの女性であれば、アスペルガーの症状を隠すことはそれほど難しいことではありません。そのため、周囲からアスペルガーだと気づかれにくいのです。

 一見「普通の女子」っぽい隠れアスペルガー女子は、普通にモテます。しかし、付き合っているうちに内面の「男っぽさ」がバレてしまい、男性が離れていってしまうことが多いのです。残念ながら、アスペルガーの女性は、恋愛においては不利だと言えるでしょう。

〈『隠れアスペルガーでもできる幸せな恋愛』より構成〉

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吉濱ツトム

よしはま つとむ

発達障害カウンセラー

発達障害カウンセラー。幼い頃より自閉症、アスベルガーとして悩み、長期間にわたる「ひきこもり」を経験。悲惨な青春時代を歩むが、自ら発達障害の知識の習得に取り組み、あらゆる改善法を研究し、実践した結果、数年で典型的な症状が半減。26 歳で社会復帰。以後、自らの体験をもとに知識と方法を体系化し、カウンセラーとなる。同じ症状に悩み人たちが口コミで相談に訪れるようになり、相談者数は 2000 人を超える。現在、個人セッションのほか、教育、医療、企業、NPO、公的機関からの相談を受けている。著書に『アスベルガーとして楽しく生きる』(星雲舎)、『隠れアスベルガーという才能』(KK ベストセラーズ)、『発達障害に人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本』(実務教育出版)がある。

 

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